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f(x)はxに関するn次の整式(多項式)とする(n≧0). (1)2変数x,yの整式として と書き表す.ただし (i=0,1,2,…,n)はxに関する整式である.このとき ,, かつ=「f(x)におけるの係数」 であることを示せ. (2)ある定数cがあって, f(x+y)-f(x)=yf (x+cy) が成立すればf(x)の次数は2以下であることを示せ. (1) f(x+y)にy=0を代入して. f(x+y)をyで微分して. y=0を代入して. f(x+y)をyで2回微分して. y=0を代入して. つまり,,,. また,f(x+y)にx=0を代入してなので, =「f(x)におけるの係数」 (2) となることを示せばよい. f(x+y)-f(x)=yf (x+cy)の両辺をyで二回微分して. y=0を代入してなので,のときが成り立つ. のとき,であり, f(x+y)-f(x)=yf (x+cy)の両辺をyで三回微分して y=0を代入してであるがより. よって示された.
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A,B,C,Eは2行2列の行列で,とする. (1)AB=BAならばB=pA+qEとなる実数p,qが存在することを示せ. (2)AB=BA,AC=CAが成り立つならば,BC=CBが成り立つことを示せ. (3)AB=BA,を満たす行列Bをすべて求めよ. (1) とおく. であり,これが零行列に等しいのでc=2b,a-b=dとなるから,B=bA+dEとなるので示された. (2) (1)よりB=pA+qE,C=rA+sEとなる実数p,q,r,sが存在するので. (3) (1)よりB=pA+qEとおける.であり,ケーリーハミルトンの定理よりだから . これよりなので(p,q)=(0,±1),. つまり,求めるBはB=±E,.
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自然数nに対し,をで表す. たとえば=1,=11,=111である. (1) mを0以上の整数とする.はで割り切れるが,では割り切れないことを示せ. (2) nが27で割り切れることが,が27で割り切れるための必要十分条件であることを示せ. (1) (mod 9)なので, がで割り切れる⇔がで割り切れる. ここではで割り切れるがでは割り切れないので示された. (2) (mod 9)なので, が9で割り切れる⇔nが9で割り切れる. よって が27で割り切れる ⇔nが9で割り切れ,かつが9で割り切れる ⇔nが9で割り切れ,かつが9で割り切れる ⇔nが27で割り切れる. よって示された.
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0でないxの整式f(x)に対し,とおく.ある定数p,qが存在して,が成立しているとする. (1)とおくとき,F(x)をaを用いて表せ. (2)さらに0≦x≦1でのF(x)の最大値がであるとき,f(x)を求めよ. (1) F(x)=a-G(x)を代入して. ここで,f(x)≠0より,G(x)は相異なる無数の値をとりうる. 特に,F(x)がn次式だとすると,が相異なるような(i=0,1,…,n)が存在するから, となる. (2) .q-a^2=F(0)=0. (i)のとき 0≦x≦1でf(x) 0よりF(x)はx=0で最大となるがF(0)=0より不適. (ii)のとき f (x)=-2 0であり,よりF(x)の最大値は. これがに等しいので.より.このとき. (iii)のとき 0≦x≦1でf(x) 0よりF(x)はx=1で最大となるが,F(1)=p+2a-1がと等しいので. このときより不適.
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座標空間に3点P,Q,Rがあって毎秒1の速さで,それぞれ 点Pは原点(0,0,0)を出発してx軸上を正の方向へ, 点Qは点(2,0,0)を出発してy軸と平行に正の方向へ, 点Rは点(2,2,0)を出発してz軸と平行に正の方向へ 進む.このとき三角形PQRの面積Sが最小となるのは何秒後か. 点P,Q,Rが出発してからt秒経過したとする.P(t,0,0),Q(2,t+2,0),R(2,2,t+2). 点(2,2,0)をAとおく.四面体APQRの体積Vは,三角形AQRを底面とみなすと. また,PQRを含む平面を平面αとおき,αとAの距離をdとおく. PQと平面y=2の交点をNとおき,点(2,0,0)をBとおくと,△QNA∽△QPBよりNは. P,Q,Nを含むので,αの式はであるから, α上の点(x,y,z)について なので,の最小値つまりはとなる. ここで,であるから, とおくとである. を解くととなることより, 0≦tにおけるf(t)の最小を与えるtの値は. このときSも最小となるので求める時刻は秒後.
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を求めよ. 与式 .
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実数を成分にもつ行列と実数r,s が下の条件(i),(ii),(iii)をみたすとする. (i) s 1 (ii) (iii) (n=1,2,…)とするとき, このとき以下の問に答えよ. (1)をa,c,r,sを用いて表せ. (2) (n=1,2,…)とするとき,を示せ. (3) c=0かつ|a| 1を示せ. (1) (2) () (3) 両辺に左からをかけて これより()であり,s 1なのでc=0. また,このときなのでであるが, より|a| 1.
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xとyの2文字からなる文字列を次の規則(イ),(ロ)で順次定めていく. (イ) とおく. (ロ) の中に現れるすべてのxをyxで,すべてのyをxxで置き換えてできる文字列をとする(n=1,2,3…). 例えば,,,である.2次の正方行列A,Bに対して,の中のxをAで,yをBで置き換え,行列の積を作ってできる行列をとする.例えば(行列の積)である. ,のとき,n≧3ならばであることを示せ. ここで,, , . はの中に現れる全てのxをxxyxで,全てのyをyxyxで置き換えてできる文字列である. 従ってはの中に現れる全てのxをで,全てのyをで置き換えて行列の積を作ったものに等しい. 置き換える操作によりxの個数の偶奇は不変なのでの中にはxは奇数個しか出現しない. これよりkを適当な奇数としてなので示された.
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実数a,bに対し次の不等式の成り立つことを示せ. 関数f(x)とd≧0に対し,を考える. d=0のときg(x)=0.以下,d 0であるとする. 平均値の定理より,2g(x)=(f(x+d)-f(x))-(f(x)-f(x-d))=df (y)-df (z)=d(y-z)f (w)とx-d z x y x+d,z w yを満たすy,z,wが存在する. 従って,x-d k x+dで常にf"(k) 0ならばg(x) 0,同じ区間で常にf"(k) 0ならばg(x) 0となる. さて,とおくと, であるから, a,b=x±dとおくと,が言える. また,とおくと,,であるから a,b=x±dとおくと,であり, 両辺のexpをとるとが言える. これらの等号成立はd=0つまりa=bのとき.
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xy平面上で,(1,1)を中心とする半径1の円をCとする.P,Qはそれぞれx軸,y軸の正の部分にある点で,線分PQが円Cに接しているとする.正三角形PQRを第一象限内に描くとき,頂点Rの座標(a,b)について,a,bの間に成り立つ関係式を求めよ. P(p,0),Q(0,q)とおくと,PQの式はであり, これが円Cに接する,つまりこの線分と(1,1)の距離が1なので 平方して整理すると(p-2)(q-2)=2…(*). さて,PQの中点をMとおくと,Mであり,. ここで,はに垂直であり,であるから, (複号同順)である. これより,R(a,b)はであるがこれは第一象限にあるので複号は正. p,qについて解くとであり,これを(*)に代入して が求める関係式.